少し前の話ですが、所用で東京へ行く機会があり、多少の空き時間ができたことから、私の趣味(?)である、“プチ最果ての駅”への旅を敢行しました。
“プチ最果ての駅”とは、相互乗り入れ等が進んだ都心部の鉄道ではかなり珍しい、都会の「終着駅」のことを、私が勝手に命名したもので、以前のブログでは、近畿編として阪急電鉄千里線「北千里駅」、能勢電鉄「妙見口駅」などを紹介しました。今回は、その東京編です。
まずは、京王電鉄高尾線の終着駅「高尾山口駅」。
人口57万人超の東京都八王子市にありますから、十分に“都会”の終着駅と言えるでしょう。観光名所・高尾山の登山口に近接していますが、この日はあくまで「駅訪問」が主眼。山には目もくれず、次の目的地へ向かいました。
次の訪問先は、JR東日本五日市線の終着駅「武蔵五日市駅」(東京都あきる野市)。
こちらも観光名所・秋川渓谷へ向かうバスと接続していますが、あくまで主眼は駅。渓谷には目もくれず……(以下略)。
続いてやって来たのが、JR東日本青梅線の終着駅「奥多摩駅」(東京都西多摩郡)。
現在、私は大阪で暮らしていますが、実は東京にも15年ほど住んでいました。奥多摩エリアには、趣味のバイクツーリングで何度も訪れているのですが、電車で来たのはこれが初めてです。
そして、ラストがこの旅のメーンイベント、多摩都市モノレール線「上北台駅」。
東京都東大和市にある同駅ですが、他の3駅は観光名所の最寄り駅ですから、今後の人生で、再訪する機会がないとは言い切れません。
しかし、この「上北台駅」周辺には、閑静な住宅街が広がるばかり。何かのハズミでこの地にマイホームでも買わない限り、二度と同駅に降り立つことはないでしょう。しかも、多摩都市モノレール線は延伸工事のまっ只中。上北台が“プチ最果ての駅”である時間もあとわずかなのです! まさに一期一会と言えるのではないでしょうか?
いずれにせよ、人はもちろん、地域や鉄道、駅についても、出会いは常に存在し、何かを思うきっかけを与えてくれます。そんな、さまざまな事象との出会いに感謝です。
建物総合事業本部 志方 正紀