毎朝出かける際に元気をもらっているものがあります。
春先に友人から届いた一枚の絵葉書です。
就職と同時に引越した後、最初に届いた友人からの絵葉書。沖縄で開催されていた正倉院展の土産物のようで、絵柄について迷った末に今の私の状況や信条に沿うものをと選んでくれたそうです。
一面は綺麗な音を奏でる楽器の一部だそうで、いつか一緒に見れたらいいなという希望がしたためておりました。裏面には宛名がとるスペースを惜しむようにみっちりと文字が書かれていて、言葉を尊ぶ友人らしさが見て取れます。小さなはがきに敷き詰められた純粋な応援の気持ち、遠い地からもお互いの現在と未来を想っていることが伝わる絵葉書で、ほかに今まで友人からもらった手紙やはがきと同じく私の大切な宝物の一つです。
余談ですが、絵葉書と手紙はどちらも違った良さがあると感じます。その土地や風土、イベントごとや景色などをとらえた絵葉書はスナップショットのようで、その一枚の背景にある情報とスピード感が感じられます。一方手紙は文章が封筒に織り込まれている形ということもあり、紙と言葉という物体に込められた誰かの感情や思考がそのままおくりものになっているように感じます。
誰かにそうして絵葉書や手紙の形で切り取った時間や思いの一部を送れること、またそれを受け取れることに対して、言葉に収まりきらないほどの感謝を大切に抱えていきたいと思います。
米軍・海外事業部 L.C.