評論家の荻上チキさんと、芥川賞作家「宇佐美りん」さんの対談をラジオ番組で
聞く機会がありました。
その中での、宇佐美さんの話す力、思考力、語彙力、観察力に圧倒されました。
このような人はどういった小説を書くのか知りたくなり、さっそく購入しました。
外見からは分かりづらい病、特性を持っている主人公、
おそらく発達障害や鬱といった精神疾患ではないでしょうか。
内に秘めた感情や感覚が、心の襞まで、やけにリアルで生々しく書かれています。
自分が推しているものがあること、自分の居場所、
推しているものを失った時の気持ち、
周囲からは大したことじゃないと思われてしまうことも、
本人の心の中のもやもや、葛藤、憤り、
とても考えさせられる小説でした。
作家の生の声を聴き、書店では普段手に取らないであろう本に出合えたことに
感謝いたします。

建物総合事業本部 課長 石原 繁樹