幸いにも今年も雲上の峰々を縦走する事が出来ました。
此れも家族の理解や仲間等皆様の支えのお陰とまずは感謝いたします。
中高年の山での遭難事故を知る度に当事者にならないようにと願い
事故の原因分析には関心を持っています。
筋力や心肺機能が落ちているのは分かっているが、
現在どのくらい残っているのか自分だけではなく
同行の仲間の身体能力をも把握して置くのが肝腎の様です。
そんな考えから本番前に「トレーニングハイク」と称して少し
負荷を掛け長丁場を長時間歩くことにしています(LSD)。
今年は奥丹沢の山伏峠を出発、さながら雨中の行軍となり、
関東自然歩道を城が尾峠を経て道志の部落まで歩き、民宿に一泊。
翌日は雨で荒れた登山道を加入道、大室山へと登り
標高差1000m余の植林の中のジグザグな道を一気に下りました。
この二日間はお互いの体力の現状を理解するのには十分なコースであったと思う。
本番は登りと下りにロープウエーを利用でき、お花畑が点在し
又眺望が素晴らしいため女性や中高年に人気のコース。
RWで栂池自然園まで上昇、此処の登山口から白馬大池径由で
白馬三山・天狗平から不帰ノキレット・不帰ノ嶮、唐松岳を経て
八方尾根を黒菱平まで下り、
此処よりRWで白馬村へ下降の縦走路を3泊4日で歩きました。
下手な写真とスケッチを挿入しましたのでご笑覧下さい。
1日目:JR「特急あずさ」で仲間5人と合流、
白馬駅下車、RWに乗車、観光客で賑う栂池自然園まで上昇。
此処の登山口から急坂を登り、花咲く湿地帯を抜け、幾つもの雪渓を渉り、
乗鞍岳山頂から宿のある白馬大池を俯瞰しながら下る(泊り)。
2日目:早朝白馬大池を出発、途中ご来光を拝み雷鳥坂を只管登り
今回の最高峰白馬岳に到達。此処からはアップ・ダウンを繰返しながら
杓子岳・白馬鑓岳を経て天狗平までの尾根を歩く。花を愛で、雷鳥親子に出合、
360度の眺望抜群の尾根歩きは満足度100%。であった。
3日目:早朝宿を発し天狗岳まではなだらかな登りであったが此処からが難所。
天狗の大下りや不帰ノキレット、不帰ノ嶮を抜け唐松岳への岩稜歩きはスリル満点、
谷から雪渓を上って来る涼風は何とも
心地好かった。
4日目:2日目~3日目と歩いた稜線を振り返りながら下り、
観光客で賑うお花畑で囲まれ又峰々が水に映る八方池で余韻を楽しみ
RWの駅までのゆっくりした下山であった。
ハクサンフウロウ ウルップソウ ニッコウキスゲ ハクサンチドリ イワギキョウ
参与 菅沼 康光(元 株式会社安藤建設 取締役)