嫁入り道具に持ってきたミシンは母が持っていたものでした。
ベルト式足踏みミシン。場所を取るからと言われて
渋々ポータブル型のミシンを購入し下取りに出してしまいましたが、
古いながら小学校の家庭科で縫い物をするようになってから
13年くらい大事に使っていたので寂しかったです。
二台目のミシンは30年以上も使いました。息子達のパジャマやロンパース、
シャツ、学校のお道具箱のカバー。
色々と作っているうちのフリーハンドで刺繍も出来るようになりました。
針山もマジックテープでミシンに付け外しできるように工夫して便利でした。
とっても重宝で良いミシンでしたが
とうとう壊れて買い替えた三台目のミシンは大外れ!!
ミシン目は飛ぶし、針は折れるし、何回か修理に出しましたが、
成長した娘が、「もう買い替えよう。」と言ったので
折半で4代目を購入したのが二年ほど前だったでしょうか。
二台目の大のお気に入りだったミシンとはかなり年代も違うことも有り、
使い慣れるまでは難儀でしたが、これもなかなかの優れものです。
さほど高価なものではありませんが、ボタンホールもボタンカムに填めると
大きさを測って全自動です。気に入った生地を見つけて何か作ろうと思い立った時、
襟はどんなデザインにしようかしら? 袖はフレンチスリーブがいいかな?
~ボタンはどれにしよう…、と色々と考えている時が一番楽しく、
だんだんと使いこなせるようになったミシンにも愛着が湧いてきました。
ところが新婚の娘が先日里帰りして色々と縫いたい物があるからと
ミシンを持って行ってしまいました。
もう少し経ったら自分で新しいミシンを買うけれど、
それまで婚家先に置いておくらしい。暫しのお別れとなった四台目のミシン、
家に無いと思うとやはり寂しい。
母のミシンも二台目のミシンも写真を撮っておけば良かったな~と
今更ながら残念です。
次に創作意欲をかき立ててくれる生地に出会うまでさほど時間はかからないと思う。
そんな楽しい時間を提供してくれるミシン。早く、私の所に戻って来て欲しいです。
米軍事業部 係長 Y. M.