お墓参りで思ったこと

自分は両親が共稼ぎだったこともあり、母方の祖父母に育てられたといっても過言ではない。

祖父母は戦争も経験していたため、食べるものもままならない時代を生きてきたので、お米粒一つ残さず食べるように育てられてきた。「お百姓さんが、汗水たらして育てたお米なんだから、一粒でも残したら失礼だ」とすごく叱られた。

それ以外にも、戦時中の防空壕の話やこと物の大切さに関しては、何度となく聞かされて育った。

お墓参りに来ると、子どもだった頃が昨日のように思い出される。

そして今は、飽食の時代。

昔の食べるものがなかった時代の話しをする人も少なくなってきた。

自分にも子供がいるが、自分が言われてきたことをそのまま伝えて育てた。

いつまでも食べものを大切にする考えは、子から孫へ伝えていって欲しいが段々と薄れていってしまうかもしれない。

自分もお墓参りに来ると、祖父母から色々と教えられたことを思い出すが、自分の子どもにもそうあって欲しいと思う。

人としての基礎を教えてくれた、祖父母には今でも感謝している。

管理本部 本部長 豊島弘己