贈り物に感謝

先日、台湾に住む友人から小包が届きました。少し遅れた誕生日プレゼントにと送ってくれたもので、中にはたくさんの贈り物が入っていました。

ひとつは、友人と電話した際に無くなりそうだとなんと無しに口にしていた台湾茶。そのなくなりそうだった茶葉も、実は以前友人が訪れた際にお土産にくれたものでした。また、仙草というゼリーの状態で食べられることの多い甘味を乾燥させたものと、繁体字で書かれた小説が入っていました。私が以前友人に勧めた「ビブリア古書堂の事件手帖」というシリーズの第2巻で、実写劇場版を台湾の映画館で留学中見たことが思い出深い作品です。日本語を勉強する彼女に勧めた本の中国語版を贈られ、私も友人を見習い学習に励まねばと鼓舞される気持ちでした。

またある友人は、オンラインを通して青い緑茶を送ってくれました。矛盾するような名前をしたこのお茶はバタフライピーとも呼ばれ、レモンを入れると紫色に変わることが有名です。種類は違いますが、「青いお茶」と呼ばれるこのティーバッグを二人の異なる友人からもらいました。お茶が好きで青が好きな私のことを考え選んでくれたのだと思うと感謝と慶びでよりいっそうお茶がおいしく感じられる心地がします。

お茶といえば、先日、友人の誕生日にもティーバッグとお茶菓子を送りました。様々な茶葉の匂いを嗅ぎ吟味を重ねた後、郵送でも比較的問題が無く、珍しい茶請けを楽しんでくれるかと思えたものを特に連絡もせず送ると、サプライズを嬉しむ便りが届きました。

就職に伴い引越す前、ハンドクリームをくれた友人がいます。クリスマスの時も、示し合わせたわけでもないのにお互いにハンドクリームを贈りあった友人で、冬でなくとも手荒れのケアが大切になった昨今、実用的でありながらも少しでも癒しが届けられるようなものを贈りたいと落ち着いてしまうもので、引っ越しがひと段落した後に彼女が好きそうな香りのものを選び送りました。誕生日でもない時期のサプライズに喜んでくれた友達の実際の誕生日が近づいてきて、さすがに連続してハンドクリームを贈ってしまうのはいかがなものかと悩んでしまうこの頃です。

けれど、大切な誰かが過ごしている日常を想い、好みに関する思い出と商品とを照らし合わせながらプレゼントを選ぶ時間はとても楽しく、こうして何かを贈りあえることそのものが、感謝の絶えないギフトなのだと思います。

米軍・海外事業部 L.C.