私は子供の頃から、どうしても食べられない食材がありました。
それは 豆類です。
たまに家で作られる「豆ご飯」は、白いご飯の中に緑色の粒(エンドウ豆(グリーンピース))が混在する塩味のごはんです。ご飯はもともと白いままで、自らを主張する存在であってほしいものと考える私です。
豆はなぜその中に緑の水玉模様の如く存在し、ボソボソ青臭く、もちもち食感のご飯を台無しにするのか疑問を抱かずにおられないものでした。
そのことがあって、ご飯のあり方を邪魔する「豆」に対し嫌悪感をいだき、ピーナッツを含めアーモンドチョコレートも苦手な部類に位置するようになりました。
大人なっても豆は、やはり苦手な食材で、就職で上京した時も、居酒屋で「お通し」として出される「枝豆」は、「何故、豆を出されて料金として支払わなければならないのか??」と腹立たしく感じる存在でした。
(当時、関西の居酒屋では「お通し」のシステムは少なく、「枝豆」自体もポピュラーな存在ではなかったと思います。)
ある日、初夏の根津の飲み屋さんでお通しの「そら豆」を頂いた時でした。
そら豆は、今まで乾燥した豆菓子しか知らず、ゆでられたそら豆は初めてでした。
主菜は関西でもたまに食した「はも」選び、冷酒を頂きながらそれを頂きました。
その後そら豆をなにげに食べてみたところ、うっすら塩味で多少しっとり・ふっくらした食感を感じました、少し苦みがあり「はも」の甘みを引き立たせており主菜の名脇役を演じておられました。
それ以来、「そら豆は偉い」存在であり、多少お値段もすることからそれを食することは贅沢の極みとだと思うようなりました。そのため、旬になった時は買い求め堪能させて頂いておりました。
そんな折、関西に帰郷して出会ったのが「丹波の黒枝豆」で、そら豆の苦みばしった大人の味に比べ、ほのかに甘く「ふくよかな母さんの味」で今まで味わったことないおいしさです。
本来はお正月の「おせち」になる絶品の黒豆ですが、期間限定で「枝豆」として収穫・出荷をされる限定品です。出荷が決まれば、共同購入の地域共済組合では抽選販売となる逸品です。
この度解禁とのことで、友人を誘い早々3年前に購入したスクーターで丹波篠山に出掛け、スクーターに乗せられるだけの多量の枝付き黒枝豆を買い求めてきました。
帰宅後早々、ご近所・知人に配達しました。
「わ~、丹波の黒枝豆やん!」と皆に喜びの歓声を上げて頂けました。
【待望の枝豆入手】
やはり、丹波の黒枝豆は、
枝豆の王様、極太でなんとも甘くコクのある味わいです。
うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!
地産の秋の恵みに感謝・感謝です。
皆様にも是非味わって頂きたい一品です。
建物総合事業本部 大阪支店 田中 裕士