薩埵(さった)峠越え その1

毎年お正月には、初詣を兼ねて訪れる場所があります。

静岡県清水区由比町、家内が生まれ、幼少時代を過ごした場所です。

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東海道本線の由比駅から、富士山を望む景勝地である
薩埵(さった)峠を経由し、旧東海道を隣の宿場町、興津宿の方面へ約9㎞、
2時間半ほど歩いて隣の興津駅へ至るコースは、
昔の宿場町の面影を残す町並みを通り、
海と富士を眺めながら歩くことができるハイキングコースとして
多くのハイカーが訪れる場所でもあります。

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この時期は空気が澄み、峠からは見事な富士山の姿を望むことができますが、
その中でも正月の期間は、手前の富士市にある沢山の製紙工場が休みになるため、
さらに空気が澄んできれいに見ることができるのだそうです。

駅からはタクシーもあり、車なら峠までは20分もあれば行くこともできますが、
1年の始めに自分を鍛え、そして富士山を見ることで
エネルギーを頂くことができれば、との思いから、
あえて毎年歩いて峠越えをすることにしています。

隣の興津駅からはバスに乗り、清水に向かって三保の松原まで移動し、
近くの御穂神社に参拝し、三保の松原から
また富士山を眺めるのがいつものコースになっています。

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ここ数年は暖かいせいなのか富士山に雲がかかることが多く、毎年、

「今年はきれいな富士山を見ることができるだろうか?」

と運試しのような気持ちで出かけるのですが、
ほんの少しでも姿を見せてくれるととてもうれしく、
たとえあまり見えなかったとしても、歩き終えると、
今年もまた来ることができた!という感謝の気持ちでいっぱいになるのです。

新聞紙上などにて、富士山の噴火が囁かれる中
大好きな富士山を少しでも多く見ておきたい、
そんな気持ちから今年は時間の許す限り
いろいろな富士山スポットを訪れたいと思っています。

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米軍事業部 係長 宇田川 政幸