世界遺産での縁日

先日、実家に行く用事があったので、用事が済んだ後、久しぶりに母を連れて京都散策をしました。

私は大阪に住んでいますが、生まれ育ったのは京都で、実家は今も京都にあります。

“出身地あるある”なのか、地元の観光地や有名な所などはいつでも行ける感覚で、行った事の無い観光地や有名なお店が多々あります。

今回訪れたのは、「東寺」です。

新幹線を乗られた方は見たことがあると思いますが、京都駅を大阪方面に出発してすぐ、新幹線の窓から五重塔が見えるのですが、そこが「東寺」になります。

東寺は世界遺産に指定されている有名な寺院ですが、重要な講堂以外は無料で散策ができ、地元の方々が良く散歩されている姿が見られます。

しかし、今回訪れた目的は重要文化財を拝観することではなく、「弘法さん」と呼ばれる毎月21日に開催される縁日です。

弘法さんと呼ばれることですから、弘法大師空海が名前の由来となっておりますが、そもそもこの東寺は弘法大師空海が住んでおられ仏教の教えを広めていた寺院であり、その          弘法大師空海の月命日である毎月21日に弘法さんが開催されています。

「弘法さん」の歴史は古く、およそ780年前から毎月行われていた弘法大師の供養を行う法会に訪れた参拝者向けに茶店が出始めたのが始まりだそうです。

今では陶器やお花、盆栽など多種多様な物が売られている縁日になっており、コロナ禍で開催されていなかった時期もありますが、今は感染対策を施され沢山の人が訪れています。

母は毎月弘法さん参りで訪れているらしいのですが、私は東寺の拝観はありますが、弘法さんは初めてで、とても活気のある催しに驚きました。

今回初めて訪れた弘法さんの活気ある市場と世界遺産の融合という、面白く歴史を感じる体験ができたことに感謝でした。

また機会があれば、拝観も含めゆっくりと世界遺産を楽しみに来ることにしたいです。

建物総合事業本部 木村 徹