信州善光寺前立御本尊御開帳

今年は7年ぶりに信州善光寺において前立御本尊の御開帳が執り行われる年です。

前回、前々回の御開帳ではお参り出来ませんでしたが、今年を逃すと次いつお参りできるかわからないという気持ちもあって、諸事調整し早朝よりお参りしてまいりました。

信州善光寺はもう何度か訪れている場所ですので、まずは本堂裏手の隣接する駐車場に車を停めます。

この時点で朝5時を少しだけ回ったところ。駐車場の混み具合も三分の一程度でしょうか。

しかしながら次々と車が駐車場に侵入してきます。この時間でもこの状況かと少し焦りを感じつつ前立御本尊を間近でお参りできる参拝券を求めに小走りで移動します。

参拝券受付に到着すると、なんとここでは既に長い行列が出来ているではありませんか。係りの方が参拝券購入までⅠ時間、そこから参拝まで更にⅠ時間程度かかりますと説明してくれています。

いずれにしてもここまで来たら待つしかありません。7年プラス7年、都合14年待っていたのですからね。

列に並んでいる人たちの長野近辺に纏わる色々な情報を耳にしながらぼ~っと待っていると、意外にも思ったよりも早く前立御本尊とご対面出来ました。

7年に一度、絶対秘仏である御本尊の御身代わりとして建立された「前立本尊(鎌倉時代)」です。普段はご宝庫に安置されていますが7年に1度の御開帳の時だけ特別に拝観することができます。

ここでサプライズが発生しました。案内の人が10秒だけ、10秒だけと声を上げています。

どうやら前立御本本尊の直ぐ隣の、絶対秘仏である「一光三尊阿弥陀如来」が収められている厨子の前面に下がっている緞帳が10秒間だけ開き厨子が直接拝観できるということらしいです。

それでも参拝の列は静かに流れていきます。これはもうタイミングとの勝負です。

さあ今から10秒間ですよ!係りの人が更に声を大きくしています。

その時、静かに緞帳が上がり厨子を直接見ることが出来ました。

先ほどまでざわざわとしていた周囲の人たちも息を飲むかのように静まり返っています。

緊張の時間だけが流れていきます。

10秒間がとても長く感じられました。

さて無事に御本尊様へのお参りを済ませた後はこちらも7年に一度、御開帳の時だけ御拝受できる「前立御本尊御開帳限定御朱印」の列に並びます。お参りを済ませて御朱印の列に並べたのが7時半。案内の方がここから御朱印受け取りまで2時間かかりますと説明しています。

いや、この時点で既にもうくたくたです(笑)

足が棒のようになってます。

それでも前後に並んでいる人たちと仲良くなってお話などしているうちになんとか自分に順番がまわってきて、こちらも無事に御拝受いただくことが出来ました。

時間は9時半。案内の方の時間計算通りにいただけました。

もう4時間以上立ちっぱなしなのでさすがに体力も限界に近くなってきました。

山門近くの門前通りあるお蕎麦屋さんに滑り込みます。

あー、やっと座ることが出来ました。こちらも限定の信州そばをいただきました。

一仕事終えた後のお蕎麦は格別です(笑)

感動的なタイミングや諸々の素敵な出会い、出来事をを与えてくれた日に感謝です。                              建物総合事業本部 T.K