私にとっての知覧研修は驚きと学び、
そして今までの自分への反省の連続となりました。
研修に先立ち、多少なりとも予備知識を入れておこうと思い、
戦争に至るまでの時代背景をいくつかの書籍で読み、
総務の方から教えて頂いた映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」を観てから
研修に臨みました。
しかし実際に現地で見たもの・聞いたものは予備知識としていれたものを
遥かに上回る衝撃を私に与えて下さいました。
研修1日目の夜に頂いた資料の中の写真に写っている当時の若者達の表情は
とてもこれから特攻していく悲壮感のようなものはなく、
とても穏やかな微笑をたたえているものばかりでした。
迷いや苦しみがあったはずなのにどうしてこんな表情ができるんだろう?
強い疑問が私の中で生まれました。
しかし研修2日目の朝、富屋旅館三代目女将の鳥濱初代さんのお話を
聞かせて頂いて私なりに1つの解釈に至りました。
おかみさんからの数々の問いかけに対して自分で自分に恥じ入り、
どんどんうつむき加減になっていった頃「あなたの役割はなんですか?」
「使命とはなんですか?命を使うと書くのですよ。どうやって命を使うか?
という事なのですよ。」
と仰れました。
特攻隊の皆さんはそれぞれの環境と価値観の中で自分の役割をしっかりと認識し、
そこに命の使い方を見出されたのではないかと思うと同時に何も考えず、
何も気付かず、たまに気付いたとしても避けてきた自分を
大変恥ずかしく思いました。
そして午後から周った平和記念館にて数々の写真を見た時、
最初に見た時とはまた違った「穏やかな中にも、とても凛々しく力強い決意の微笑」
を感じる事ができ目頭が熱くなりました。
今回このような素晴らしい研修に参加させて頂くにあたり研修を進行して頂いた
株式会社ザメディアジョンの高濱様、私たちを送迎して下さった
アーベル交通の吉永様本当にありがとうございました。
富屋旅館三代目女将の鳥濱初代さんから頂いた貴重なお言葉、
ザメディアジョン山近社長の熱い思い、特攻隊員の方達の決意、
鳥濱トメさんの慈愛に満ちた心、決して忘れません。ありがとうございました。
そしてなによりエイト全スタッフ皆様の力によって研修に参加できた事、
このような素晴らしい機会を与えて下さった白柳社長に心より感謝いたします。
建物総合事業本部 田中 大輔