私の遊びは キャンプ・スキー・海水浴・親族との旅行・原付二種の旅です。キャンプは2003年から、スキーは2007年から、海水浴は2015年から、親族との旅行は2016年から、原付二種の旅は2020年からと順次増えており、年中行事として毎年行っております。
そのうちキャンプを始めたきっかけは、私の幼馴染で親友の香典返しにご家族から頂いたセレクトギフトで、アウトドア用品のタープを見つけた家内が内緒で注文し、併せてテントも手配してしまったことに端を発します。その頃私は広島に単身赴任中で土日もなく現場から現場へ走り回り、当時7歳の娘、4歳の息子を神戸に残したままでほとんど家に帰ることがない生活をしておりました。それに家内は耐えかね何か私の興味を引くものを準備し、家族との時間を作らねばとの思いからのものでした。
私が現場から家に帰った時、家内は得意気に「準備したから明日キャンプに行こう」といい、自慢げにタープとテントを示します。しかし、キャンプとなると寝るための毛布、調理のための鍋、カセットコンロは家にあるもので間に合うが、テーブルとイスは最低限必要と思われます。翌朝その2点を家内とともに買い求めるためアウトドア用品店に出向き買い求める羽目となります。
いろいろな種類のテーブル・椅子があり、選ぶのは難しいものです。家内はキャンプ道具の設営参考写真を見ては、私に意見を求めてきます、そこには完全に家内の術中にはまった私がただうなずきたたずんでおりました。
早々買い求めた、テーブルと椅子を持ち帰り、テント・タープと夜間照明用の現場用仮設照明4灯を車に運びます。すると、食材、食器、調理器具、毛布等はあらかじめ家内が準備を済ませたものが別の部屋にあり、それも含めて車に積むこととなります。
行先も家内がすでに市内のキャンプ場を予約していたので、荷物の積み込み完了後早々に出かけることとなってしまいました。
キャンプ場にはすでに多くのキャンパーが楽しんでおられました。
当方は初めて設営するテント・タープの組立に悪戦苦闘しながらテーブルと椅子の4点セットをやっとの思いで完成させることができました。自我自賛の悦に入ろうとした時、ふっと周りに目をやると他のサイトと比べると装備が少なく見劣りするものでした。
それでも、家内は早速に炊飯器でご飯を炊き、カセットコンロで調理を始めます。
そうこうするうちにあたりは暗くなりはじめ、持ってきた現場用仮設照明4灯をともしますと「明るい!明るすぎる!」自分のサイトのみ光り輝き目立ちすぎます。照明を半分の2灯に減灯することで廻りの雰囲気と調和がとれることがわかりました。
食事を終え、持ってきた菓子の缶で、山で拾った小枝を燃やし焚火を楽しみます。
装備は質素なものですが何とも落ち着いた時間を過ごすことができ、完全にキャンプの魅力に取りつかれてしまいました。その後、キャンプ用のキッチンテーブル・ダブルバーナーコンロ、焚き火用七輪、寝袋、暖房用の温風ヒーターの追加をして装備を揃えていきました。
ただし、現在まで照明器具は現場用仮設照明、ごはんが必要な時は炊飯器を持参することは変わっておりませんが、一応それなりのキャンプを毎年続けております。
キャンプを初めて早20年、このテントも当然20年選手です。テントは3m×3mと広く、家族4人が寝ても十分で、雨が降る寒い日にはテント内に温風器ヒーター、テーブルと小さな椅子を持ち込みテント内で食事もできる広さがある大容量のものです。
2007年からは家族を赴任先の川崎に呼び寄せたため、娘が高校生になるまでの6年間は毎年5月の連休には富士五湖湖畔のキャンプ場に3泊4日で出向き、それを拠点に富士山・富士急ハイランド・サファリパーク・忍野八海等様々な観光をし、夜には近隣のスーパー銭湯もしくはホテルの日帰り温泉を楽しませて頂きました。
しかし、20年もの間楽しませてくれたテントはさすがに底のシートが薄くなり、縫い目の防水テープはドロドロと剥がれてきております。
私がキャンプを始めるきっかけとなり、また家族とのキャンプ旅行の数々の思い出を与えてくれたテントですが、今年からは現役を引退し、キャンプの内容に応じ登場していただくものとしようと考えております。
今回のキャンプではこの20年選手のテントに、次の出番に備えるため汚れを落とし、インナーテント・フライシートの補強、防水スプレーの吹き付け、グラスファイバーポールの割れ補修等自分なりに可能な補修を行いました。
今まで楽しい思い出をありがとうございました。
今後状況によりご活躍をしていただきたく思っております、
しばらくご休憩をお願いいたします。
建物総合事業本部 大阪支店 田中 裕士