5月4日、三井物産ビルの人工池に5年ぶりにカルガモの雛が10羽誕生した。
36日目に2羽だけが内濠通りを渡って濠までの引越したものの、
過去に見られたような集団での微笑ましい引越し光景は見られなかった。
10羽の子がもが母がもにぴったり寄り添って泳ぐ姿が暫く続いたが、
そのうち1羽が消え、7月の中ごろには、6羽だけになっていた。
早朝散歩者の話などによれば、スッポンに狙われていたのを見たとこと。
残された6羽もふたグループに別れ、
2羽だけが何時も和気清麻呂像前の草むらのうずくまって居るのが気になり、
ようく見ると2羽とも右足の水かきが食いちぎれ、
歩行不能の状態だった。2羽ともスッポンの被害のあっていたのだ。
上野動物園からアドバイスをいただき、
アワやひえなどをあたえまず体力をつけてあげるのが一番とのことから、
10日ばかりエサをあげてみたところ、
つけなかった足が何とか2本で歩けるまでに回復し、
濠へのジャンプまでできるようなった。
1羽は末つ子らしく一回り小さく、食がほそいのが気になるが、
もう1羽が姉のようにぴったり寄りそっており、
このままだと旅だちの日も夢では無いと思う。
今まで、カルガモの誕生だけが騒がれがちだが、
厳しい環境のなかで、たくましく生き抜こうとする2羽の子がもを
しつかりと見守っていきたい。
監査役 千葉 久公