高野山

先日、和歌山県にある高野山へ行ってきました。

高野山とは和歌山県北部にあるその地域一帯の名前です。山という名前なのですが、地理学的に山ではありません。標高800mの山上盆地に広がる街並み全体のことを指します。

高野山全域を金剛峯寺ともいいます。この一帯の至る処がお寺の境内地であって、高野山全体がお寺と言う場所です。

高野山は1200年ほど昔の平安時代に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜されて禅の道場として開かれた仏教の聖地です。

高野山の中に奥之院と呼ばれる場所があります。参道の両脇にそびえる杉木立、その周辺にはものすごい数の墓石と灯篭が立っています。凛とした雰囲気があります。墓石には歴史上、有名な方々のお名前があります。戦国武将や近代の有名な方など。敵味方も関係なく異宗派であれ何者もおおらかに受け入れる空海の教えが息づいている場所です。

このあたりはカメラで写真を撮ったりする場所ではないと感じてしまいます。すごく厳かで高貴な場所に感じます。もちろん奥之院へ向かう橋を渡った以降写真撮影は一切禁止となります。

奥之院は1200年前に入定された空海(弘法大師)が今現在も全ての人々の為に瞑想されているという高貴な場所です。

私も数年に一度は高野山に来ます。今風に言えばパワースポットという言い方になりますが、高野山に来ると心身共に浄化される感じがします。子供のころ両親に連れてきてもらった思い出の場所でもあります。これだけの素敵な空間を現代まで長く維持されている関係者の方々の思いと、よく連れてきてくれた両親に感謝の気持ちが蘇ってきます。

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