この週末に彼岸の墓参に行きました。
本来のお彼岸は先週でしたが、今回は仕事など諸々の事情で
時間を取る事が出来ない間にお彼岸が明けてしまい、
申し訳ない気持ちを抱えていました。
時期は遅れてしまいましたが、今週ようやく行くことが出来、ほっとしています。
毎年、春と秋のお彼岸の時期は、
墓参に訪れる人々で墓地も賑わいを見せますが、
お彼岸も明けた今日は、ひっそりとして人影もなく、
先週訪れた人々が供えていった花々がまだ綺麗に残っているところも多く、
たくさんの人々がご先祖の供養に訪れていたのだな
ということを感じさせてくれました。
すすきやりんどう、
彼岸花などの花々が墓地を彩り
空も青く高く秋の一日といった風情でしたが、
日差しはとても厳しく、季節外れの蝉の声も聞こえてきて、
秋の深まりはまだ、先のようでした。
墓地のあるお寺の近くには、二両ほどの路面電車の様な、東急世田谷線が走り、
古くからの家や史跡、商店街があったり
どこかのんびりとした雰囲気を漂わせています。
途中の駅には、三十年位前ごろに使われていたと思われる
世田谷線の古い車輌が展示され、中を見学することができます。
久々に電車の中に入ると、板貼りの床に、白くて丸いつり革、冷房もなく・・・・
私が、高校に通う時に乗っていた
当時の雰囲気がそのまま残っていて、
シートに座り、しばし懐かしさにひたってしまいました。
いつも周囲を歩くたびに、東京とは思えない景色に
時間の流れが、ゆっくりとした流れに戻っていく気がするのです。
お墓参りを終えると、ほっとする様な・・・
心が穏やかになり、洗われる様な、すっきりとした気持ちになり、
ご先祖の供養をする事で逆に自分が大切な物を思い出させてくれたり、
与えてもらっている様な気がして、
今回も来てよかった・・・ ありがたい事だなと思うのです。
米軍事業部 係長 宇田川 政幸