母の誕生日が近いということで、大阪府富田林市にある「瀧谷不動明王寺」をお参りしてきました。
母は最近、「まぶたが下がって物が見えにくい」と漏らしておりました。いわゆる眼瞼下垂というもので、加齢によるまぶたの筋肉の弛緩などが原因とされています。治療のほうはお医者様に任せるとして、私のほうは仏様におすがりし、功徳を得ようとした次第。
「瀧谷不動」は西暦821年、弘法大師によって開かれたといいます。眼病平癒に霊験あらたかなお寺として、関西では有名なのですが、その由来は……。
室町時代、創建から数百年たち、寺は戦乱により荒れ果てていました。そこに一人の目の見えない老僧があらわれ、小堂を建て、野ざらしになっていたご本尊を安置したところ、たちまち目が見えるようになったそうです。以来、寺には眼病平癒に関する霊験譚が、いくつも伝えられています。
さて、富田林市は、古くは戦国時代に浄土真宗の寺内町(宗教自治都市)として栄え、現在は緑豊かなベッドタウンとして人気のエリア。キタ・ミナミに次ぐ、大阪第三の繁華街・天王寺から電車で30分とかかりません。
不動尊へは、最寄りの近鉄「滝谷不動駅」から緩やかな坂道を登って20分程度歩くのですが、風情のある河川敷の風景なども楽しめ、ちょっとしたハイキング気分で参詣できます。境内には滝行場などもあり、いまなお山伏さんが修行されているようです。
とまあ、いささか観光気分でお参りしてきたのですが、本来の目的は母の眼病平癒を祈願すること。お不動さまに手を合わせ、お守りをいただいてきました。
母の誕生日に帰郷して、手渡してきたのですが、微妙にありがた迷惑な表情を浮かべつつ(私が旅行等のお土産によくお守りや護符を買ってくるため、置き場所に困るそうです=笑)、とても喜んでくれました。
建物総合事業本部 大阪支店 S.M