出石そば

「蟹食べ旅行」の城崎温泉行の初日は特急きのさきに乗車し、城崎温泉駅の一つ手前の「豊岡駅」で下車、駅ビルでレンタカーを借りて城崎温泉へと・・・その前に、城下町「出石(いずし)」を訪れました。理由は無性に妻も私も蕎麦が食べたかったからです。

出石は以前にも3回くらい来たことがあり、そのいずれも名物「出石そば」がお目当てでした。今回はウィークデイで天候は雨ということもあり城下町はひっそりとしていました。

昔は城下町に2軒しかなかった皿そば屋が、今は両手でも数えきれないほどたくさんできています。今回はその中でも創業170年の老舗「よしむら」へ行くことにしました。幕末にあの桂小五郎が身を潜めたというエピソードも。

雨の中、車で出石の城下町をぐるぐる巡るも目当ての「よしむら」が見当たりません。雑誌に載っている住所を頼りにカーナビで探すのですが特定できず。どうも近くまで来ているようです。歩く人もいないので尋ねるわけもいかず困っていると民家の軒先に人が。思わず車を停め、傘もささずに駆け寄り、その年配の女性に尋ねました。

私「よしむらっていう蕎麦屋さん知りませんか」

女性「あぁ、よしむらさんならその角を右に曲がってすぐ左手ですよ」

私「ありがとうございます!」

軒先から表へ出て、雨に濡れながら指をさして教えてくださったことに感激しました。

頭を下げてお礼を言い、車に乗り込む。

私「親切な人で良かったな」

妻「どんな根性してんねんって思ったわ」

私「何が?」

妻「皿そばの看板見えへんかったん?あの人、蕎麦屋の人やんか」

私「ええっ!」

バックミラーに映る蕎麦屋の看板。知っていたら絶対に尋ねなかった。

親切な女将さん?のお陰で無事「皿そば よしむら」に着き、美味な出石そばを堪能。

女将さん、親切にしてくださりありがとうございました。

                                 建物総合事業本部 大阪支店 Y.M