夏の平均気温が統計開始以降最高を記録した2023年。
残暑も厳しくなかなか涼しくならなかった。11月、ようやく少しは過ごしやすくなった頃、通勤途上の東を望むと、まるで断末魔の叫びのような重苦しい空が不気味に拡がっていた。
年明け早々には「能登半島地震」が発生。半年たった今もなお、惨い爪痕を残したまま完全復旧の目途もたっていない。
異常気象や天災は予告なしにやってくる。自分は大丈夫だという保証はどこにもない。いつ、何処で、何が起こっても不思議ではない。地域紛争や戦争もしかり。日本がこの先永遠に侵略されないと誰が言いきれようか。もっと言えば地球の環境破壊が進み、いずれ人類が滅亡するというシナリオもあながちSFの世界だけの話ではないだろう。
「能登半島地震のニュースに接し、いつ何が起こるか分からないので、今のうちにやりたいことをやっておこうと思いました」
今年の5月末で退職した勤続7年のクルーさんが退職理由として残していった言葉である。
ロシアやウクライナで罪なき人々が死んでゆく現実。イスラエルの空爆でパレスチナの小さな子供達が犠牲になる。
私達は日々何気なしに暮らしているが、今まさに生きていることが奇跡なのかもしれない。
私を生んでくださった両親に、また、この世に生を受けて今に至るまでとりたてて難事に見舞われることなく無事に生きながらえてこれたこと、そのことに感謝したい。
建物総合事業本部 大阪支店 Y.M