無病息災の神様と防災グッズ

母の誕生日は8月の中旬。

8月8日に発生した宮崎県の地震を受け「南海トラフ地震臨時情報」が発表されていた時期と重なっていました。

母が暮らす私の実家は、瀬戸内海に面した兵庫県の沿岸部。穏やかな気候で、災害の多い地域ではないものの、海にも近いですし、心配なことは心配です。

この時期、夏季休暇と特別休暇を頂戴し、私も帰郷していたのですが、それに先立って、母の健康と災害除け、すなわち「無病息災」をお願いするために、大阪の自宅近くの、とある神社にお参りしました。

通称・江坂神社、大阪府吹田市にある「素盞嗚尊神社」です。

吹田市随一の繁華街&ビジネス街である江坂エリアの氏神様で、創建時期等の詳細は不明だそうですが、境内には江戸時代中期から後期にかけて奉納された、扁額や石灯篭、狛犬や絵馬などが多く残されており、庶民から広く尊崇を集めてきたといいます。

ご祭神は、もちろん「素盞嗚尊(すさのをのみこと)」。

天照大神の弟神で、一説には嵐・暴風雨の神といわれており、転じて人々をそうした災害から守ってくれる神様として信仰されています。

また、仏教の守護神の一柱で、悪疫退散の神とされる「牛頭天王」と同一視されてきました(いわゆる神仏習合ですね)。要するに、スサノヲ様は「無病息災」のエキスパートなのです。

というわけで、神妙にお参りした上で、帰郷したのですが、こんな時期たからこそ、用意した母の誕生日プレゼントは「手回し式防災ラジオ」。電池やバッテリーなしでラジオやライトが使用できるスグレモノです。

後日、電話で母に感想を尋ねたところ、もちろん喜んでくれていたのですが、「使い方がよくわからない」との返事。次に帰郷した際、一緒に使用法を確認しようと思います。

いずれにせよ、防災グッズは出番がないことが一番。まだまだ気は抜けないものの、「南海トラフ地震臨時情報」もほどなく解除となり、スサノヲ様には感謝です。

建物総合事業本部 大阪支店 志方 正紀