義弟の踵に “感謝” が止まらない

この三連休に、実家から母・義弟・実妹そして八王子在住の主人と私の5人で、法多山尊永寺に行ってまいりました。

小さい子供もいない為、私達5人は年間5~6回程度ブラブラ近隣に小旅行に行く。

その中でも、神社仏閣の参拝は欠かさない

信心・信仰している訳でもないのだが、主人と義弟は歴史が好きで、文学と土地と建物を読んで目で見て繋がるのが楽しいらしい。

参堂を歩き始めて驚いた事は、枯葉が一枚も落ちていない・木に蜘蛛の巣ひとつもない・川の水が白色透明・川壁に沼もない。

隅々迄、徹底し行き届いた管理清掃には、心が洗われる様でした

そこ迄は問題なかった

難儀は心臓破りの石段でした、237段!母は少々足が悪く家の中では問題ないのですが、外では車椅子を要する。

階段・・・とても登れない。観音坂に迂回ルートがあるが激急斜面であり、車椅子では乗る人も、押す人もとても無理だ。

母は「下で待っているから、ゆっくり行ってきて!」と言ったが、

義弟が「私が押します!一緒に参拝します」と勢いよく言ったものの、母は勿論、私達は「絶対危ない!」と断固反対した。

言い出したら聞かない。止める間もなく早々に車椅子を坂道に向けて、押し始めた。

その後ろを、私達は登り始めたが、坂が急すぎて顔も上げられない。

母も、車椅子を握りしめ、義弟は「大丈夫!心配しないで!」と息を切らし、一生懸命押している。

実母と同居し、母を大切にしてくれている義弟。

顔も上げられない坂。

後ろを歩いても、義弟の踵しか見えない

義弟へ心の中で、

何度も何度も・・・”ありがとう”の言葉しか浮かばなかった

管理本部  I.Y