まったくもって汚い…
我が家の玄関の床は、ここのところ毎日土埃でいっぱいだ。
その土埃を撒き散らす主は高校1年生になる我が家の三男坊である。
夏休みに入ってからというものの、
ほぼ毎日のように彼は野球部の練習に出かけ、朝は早い時には4時起きで、
帰ってくるのは夜の8時を過ぎる事も多々である。
そんなハードスケジュールの中でも
彼は家に帰って来ると必ず毎日、どんなに疲れてフラフラになっていても、
野球道具の手入れを欠かさず、自分のユニフォームを洗濯し、弁当箱を洗う。
野球道具の手入れをするのは野球人としては当たり前の事であるが、
洗濯と洗い物はなかなかできるものじゃないと感心する。
はっきり言って高校時代の自分には絶対にできなかった事である。
いつ頃からやり始めたのかは定かではないが、
決して親の私から強制してやらせた覚えはないし、
手本を見せられていた訳でもない。
きっと自分自身で、野球をやる以上は最低限自分の事は自分でやろうと
思ったに違いない。そしてそれを何年も継続している。
そんな彼の姿は親であるはずの私にいつも何かを問いかけてくる。
息子に親であるはずの私が学ばされる事は決して少なくない。
いつか胸を張って親であると息子に言える日が来るように
私自身ももっと多くを学んでいかなくてはならない。
そんな気持ちにさせてくれる彼に一言…ありがとう。
田中 大輔