八王子ラーメン横丁 ら~麺 楓
最近、おしゃれな創作料理のお店が増えてきたと感じます。外観や内装が都会的でメニューも個性的、コンセプトが感じられるお店。ラーメン店には珍しく、ら~麺 楓もそんなお店です。
基本のラーメンにトッピングのプラスだけというこだわりのラーメン店も多い中、頻繁に期間限定メニューを発表し、いまだ研究中。その姿勢はアグレッシブです。
ら~麺 楓についてまず興味を覚えたのは、頻繁に発表される期間限定メニューの独創性。
春野菜のラタトゥユつけ麺、蓮とモッツァレラチーズの味噌ら~麺、奥の都鳥の冷やし二種麺、etc…。
気になる。味はともかく一度食べておきたい(ちなみに、それぞれ常連さんたちにもおいしいと好評でした)。
残念ながら、期間限定のものについては厳密にその期間だけの限定品で、二度と復活しないそうです。
さて、次はいったいどんなラーメンが飛び出すのでしょう。
券売機に貼られた「人気№1」の文字。店長さんもお勧め、醤特楓麺。
動物系と魚介系、別々に作ってブレンドするスープは、和風の香りいいダシと動物系のコクのある甘さがバランスよく調和。表面に細かい脂が浮いている。味はしっかりしているがしょっぱくはなく最後まで飲み干せる。
厚手の角煮2枚、更にチャーシュー一枚。しっかり味付けした半熟玉子は、硬すぎず柔らかすぎず、いい色。
のりが三枚。何気なく箸を伸ばした三つ葉が、思いがけずさっぱりしていてほっとする。
白髪葱もたっぷり。スープが濃厚なので、野菜のさっぱり感は少し嬉しい。
店長さんが八王子を拠点に選んだ理由は「ラーメン店が多いから分かってもらえると思った」から。
自信があってこその台詞である。見込みはあたり、徐々にお客さんも増えつつある。
十二月一日で二周年、楓はすでに八王子では知る人ぞ知るお店となった。
お客さんの来店を見逃さず、元気で爽やかな挨拶の声が掛かる。
若い男性スタッフ達の無駄のない動きと明るい掛け声が、お店の活気を感じさせる。
現状に満足したくない。納得したらそこで止まってしまう。常に前進し続けていたい。
店長さんは、定番メニューの試行錯誤も続けつつ、期間限定メニューの開発に余念がない。
その視線の先には、二号店、三号店への展望もあるのだという。
店長さんの目線は高い。でも、きっとやり遂げてくれるだろう。このお店には、勢いがある。
一口メモ | |
・麺 | 中太ストレート麺 |
・具 | チャーシュー、角煮、メンマ、味玉、三つ葉、ノリ、白髪葱 (醤特楓麺) 店長さんもお勧め、「醤特楓麺」には、チャーシューと角煮がダブルで入ってます。 |
・スープ | 動物系 ― ゲンコツ、背ガラ、豚足、鶏ガラ、モミジ、玉葱、人参、キャベツ、椎茸、大蒜、生姜、昆布 ※魚介系 ― 煮干、鰹節、鯖節 ※根室直送高級〟大厚葉昆布〟〝猫足昆布〟と日高産、利尻産の昆布をたっぷり使用。無化調でも、深い味。 |
・系 列 | 新宿「麺屋 武蔵」出身 |
・一人当りコスト | 千円弱 |
一言でいうとどんなラーメン? 聞くと、店長さんは広い背中を差し出した。 「無科調豚骨魚介系濃厚スープ」。お店のお揃いのTシャツの背中に楓のこだわりが。 |
ら~麺 楓 | |
場所 | 八王子市大和田町5-10-1≪現地周辺地図≫ TEL:0426-46-6068 |
アクセス | 京王線京王八王子駅歩15分 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 日曜定休 (スープがなくなり次第終了) |
※この記事は平成17年12月に書かれたものです。